小論文の書き方 例文その1「インフォームド・コンセント」「パターナリズム」(暗記もおすすめ!)

昔、受験生時代に書いた小論文シリーズということで、編入の勉強の時に書きまくった小論文を上げていきます^^

最初の大学の3年くらいなので、21歳・・・・?

若い!!!

内容も今見ると若いなと思いますが(笑)

参考になれば幸いです^^

第一弾の今回のテーマは、インフォームドコンセントとパターナリズムについてです^^

課題文を読んで800字の小論文でした。「インフォームドコンセントとパターナリズムについて述べよ」という問いではなく、課題文からそれを読み取る形でした^^

小論文の書き方は色々ありますが、課題文があってもなくても流れはあまり変わらないと思います。

ただ、課題文がある場合は大体は課題文で言っていることを否定する、もしくは、課題文の内容を深堀りして背景を論じていくことになるかと思います。

小論文の例文も沢山あると思いますが、どの考え方が正解というものはなく、とにかく論理的な記述力、文章力を見るというところに尽きるかと思います。また、ある程度は採点する先生の傾向も入るかと思います・・・。

だから余計対策しにくいですよね・・・^^;

「小論文ってこんな感じ」という参考になればと思い、以下に14年ほど前に書いた例文を記載します。^^

また、「初心者が最速で文章力を上げる方法(丸暗記法)」にも書きましたが、いいと思ったら暗記してしまうのもおすすめです^^

問.課題文を読みあなたの考えを800字以内で述べよ。 

 課題文からは、医師の担当患者が同時に自身の友人であったがために、「穏やかに死を迎えさせる」ことができたにもかかわらず、患者の手術を望む姿勢に押し切られてしまったことに悩みつづけている様子が読み取れる。

 インフォームド・コンセントの普及に伴う医師/患者関係の改善が叫ばれて久しいが、果たして、医師と患者の関係は親和的であれば良いと言いきれるのだろうか。仮に、医師/患者間が、単なる契約関係でしかなかったなら、患者は自分の意見を医師に伝え、医師自身も基本的にそれに応じるようになるだろう。そうなると、そこには専門職としての医師の存在意義は薄れてしまう。他方、医師/患者関係が友好的で親和的であった場合も、客観的な判断ができず、患者の選択を自分の選択としてしまう可能性がある。つまり、どちらの場合でも、医師が患者を適切に導くことができなくなってしまうのである。だからといって、形式的な契約関係と、友好的な関係の調和点を探すことは困難である。従って、良好な医師/患者関係を形成するには、患者が他人であれ身内であれ、客観的な立場と信頼関係を築くことは同時に必要であるのだから、医師だけでなく、周囲の医療従事者も含め、個々の患者に対して、主事する者と、主事はしないが、手術や治療法の検討の際には意見を述べる者を明確にしておくべきである。

 現在、パターナリズムが批判され、インフォームド・コンセントがそれに代わる医師/患者関係のあり方として唱導されている。しかし医師が患者を導くことができなくなったとしたら、安全な医療は可能であろうか。パターナリズムを単に「医療過誤の温床」であるとして医療現場から排除するような風潮には疑問を覚えざるを得ない。

 医師/患者関係は、人間同士の関係である。それ故、感情が媒介することは避けられないが、その感情が時に冷静な判断を妨げる可能性があることも考慮し、医療を行っていく必要がある。

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