私が読んだ本:生命倫理の知識のつけ方

歯学部編入試験の小論文で問われる内容は、やはり「医療に関すること」が中心です。

脳死と臓器移植という主要テーマから、歯に関わる問題、医療費について、細胞治療に関して、など、「医療」に関わるありとあらゆる分野が対象となってきます。

逆に、例えば農業や政治経済というような、医療から離れた分野の問題は殆ど出ないのではないかと思います。
(ただ、私が受験した1年目に学校教育に関する問題が出たことがあったと思うので、一概に「ない」と断言することはできませんが・・・・)

でも、まずは「生命倫理学に関する基本的知識」は必須となってきます。

例えば、

・安楽死と尊厳死について
・脳死と臓器移植
・ターミナルケア
・インフォームド・コンセント
・パターナリズム
etc…

といったテーマですね(他にもまだまだありますが)

これらの主要テーマについて、まずその言葉の意味を把握することはもちろん、何が問題となってきたのかという事実を「知識」として身に着けておく必要があると思います。

しかし、そこまでだと高校生の一般入試レベルの小論文と変わりません。

学士入学試験で求められるのは、その知識とその1つ1つについてより根底にある問題を知り、そこから、自分にしかない「独自の論点」を探し出すこと、です。
そしてその際に重要なことは、(小論文の基本ですが)、「極めて客観的であること」です。

(岡山大学、新潟大学の小論文試験の字数から考えても、1つの論点に関して論理的に細かく伝えようとすると、400字程度だと、とても字数以内に伝えられそうになかったのを覚えています。)

ここで、私が読んだ本の中から1冊紹介しようと思います。


今井道夫著の「生命倫理学入門」という本です
私は本は結構買いましたが、ほとんどAmazonの中古でした^^;

この本で、生命倫理学の基本的知識を身に着けることができると思います。
しかし、予備校に通っている方はわかるかもしれませんが、この「基本的知識」のみでは全く足りない、というのが正直な感想です。

この本に書かれている背景についてさらに深く掘り下げ、その上で独自性の高い新たな論点を提示する必要があります。

ただ、この基本知識がないと何も始まらないので、やはりまず身に着けておくべきだと思います。

あとは、「二元論」「要素還元主義」「機械論」「唯物論」など、現代医療の発端となった近代科学の知識が必要となります。

おすすめは「臨床の知とは何か」という本です。

これ1冊でどうにかなるのではないかというくらい鉄板の本です!!

是非読んで見てください!!

私が読んだ本に関しては、折に触れてまた紹介していきたいと思います。

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